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lyrics 

小唄/歌詞集

代表的な小唄の歌詞を集めてみました。
聞き慣れない言い回しや難解な漢字の読み方もありますが、それはお稽古のときに ゆっくりとお教えいたしましょう。さあ、どうぞさわりの雰囲気だけでも感じてみて下さい...

あ 行

逢い見ての
逢い見ての後の心にくらぶれば
思いぞまさる昨日今日
いっそ他人であったならこんな苦労はあるまいに
焦がれ死ねとか出雲の神は ほんに仇やら情けやら


色気ないとて
色気ないとて苦にせまい もの賤が伏家に月もさす
見やれ薔薇にも花が咲く 田植え戻りに袖褄ひかれ
今宵逢おうの目づかいに 招く合図の小室節
薄に残る露の玉
かしくと読んだが無理かいな
梅は咲いたか
梅は咲いたか桜はまだかいな
柳やなよなよ風しだい
山吹や浮気で 色ばっかりしょんがいな
あさりとれたか蛤やまだかいな
鮑くよくよ片想いさざえは悋気で
角ばっかりしょんがいな
柳橋から小船を急がせ舟はゆらゆら波しだい
舟から上がって土手八丁吉原へご案内

か 行

川風
川風につい誘われて涼み船 文句もいつか口舌して
粋な簾の風の音に 漏れて聞こゆる忍び駒
意気な世界に照る月の 中を流るる隅田川


恋の仲町
恋の仲町小夜更けて 辛気新地の遠灯り
堅い石場の約束に 渡る土橋の風荒く
褄取る手元裾継ぎや 胸を佃の八幡鐘に
心忙しく忍び逢う 浮名はたてじ櫓下

心でとめて
心でとめて帰す夜は 可愛いお方のためにもなろと
泣いて別れて又ごげんもじ
猪牙の蒲団も夜露に濡れて あとは物憂き独り寝するも
ここが苦界の真ん中かいな

さ 行

三社祭
軒花に網を描いた提灯の 縁も深い宮戸川
三社祭に風かおる町の名誇る半纏の
勢いを見せた宮出しや
一の宮から三の宮荒れた神輿のその中に
幼馴染みのあの人の腕にちらりと入黒子
命と云う字が憎らしい


世辞で丸めて
世辞で丸めて浮気でこねて
小町のような私さえ ひと夜の嵐に誘われて
散ればこの身は ねえ も~し 一休さん

空ほの暗き
空ほの暗き東雲に 木の間隠れの時鳥
鬢のほつれを掻き上げて 櫛の雫か雫が露か
濡れて嬉しき今朝の雨

た 行

辰巳の左褄
喧嘩は江戸の花笠や町の揃いの半纏に 幅をきかせた秋祭り
もんだ神輿のおさまりも 利かぬ気性の勇み肌
宵宮にかかる永代の 浮名も辰巳深川や
八幡鐘の後朝に 仲町むすぶ富が丘
お神酒が効いた酔いと酔い 競う素足の意地っ張り
あっしゃ辰巳の左褄


佃ながし
意地を命の深川育ち 浮名二人を筏にのせて
初手は気まぐれ いつしか
まことあかす 佃の流し節

浮世さらさらさらりと捨てて ままよ明日はあの潮まかせ
愚痴と笑うが 未練と言おが
忘れられない 身はひとつ

とめてもかえる
とめてもかえるなだめても
かえるかえるの三ひょこひょこ
とんだ不首尾の裏田圃
ふられついでの 夜の雨

な 行

夏景色
紫のあやめの影もいつしかに
過ぎて浴衣の夏景色
上覧まつり江戸祭 花笠あみだに麻だすき
腰にゃ揃いの火の用心
^^アーラ オンヤレナー
^^オッと花車ァ土佐坊 少将だ
粋な頭だ越後屋の 仕立ておろしの昇り鯉


並木駒形
並木駒形花川戸
山谷堀からチョイトあがる
長い土手をば通わんせ
おいらんがおまちかね
^^お客だよ アイアイ

主さんと
主さんと 廓の浮名も立ちやすく
風の噂やうたてや辛や 流 れの身こそ世を花と
比翼連理の二丁立 ともして雪の肌と肌
恋のならいの心太く 切るという字は習やせぬ

は 行

花の雲
花の雲鐘は上野か浅草か
ゆかりの色の鉢巻も
江戸紫や伊達姿
堤八丁衣紋坂
大門くぐる助六に 煙管の雨が降るように


春霞
春霞ひくや由縁の 黒小袖
これもゆるしの色里へ 根ごして植えし江戸桜
松の刷毛先透額
東男の出立は 間夫の名取の草の花

引けは九つ
引けは九つ なぜそれを
四つというたか 吉原は
拍子木までが嘘をつく

ま 行

待ちわびて
待ちわびて 寝るともなしにまどろみし
枕に通うかねごとも 夢か現か現か夢か
さめて涙の袖たもと
あれ村雨が降るわいな


三千歳
一日逢わねば千日の 思いも積もる春の夜の
静かに更けて冴え返る 寒さをかこう袖屏風
入谷の寮の睦言も 淡き灯影に波打たす
隙間をもるる雪下ろし

もみじ
節が過ぎたと人みなされば
秋は淋しい浅間の麓
あとに織りなす紅葉の錦 錦
誰が見る 月が見る

や 行

雪のあした
雪のあしたの朝ぼらけ
浪花の浦の 真帆片帆
往来の船で便りする
妾や こうしているわいな


よりを戻して
よりを戻して逢う気はないか未練でいうのじゃなけれども
鳥も枯木に二度止まるチト逢いたいね
のろいようだがあの人ばかり思い切られぬ事がある
長い馴染じゃなけれどもちょいとちょいと好きな人

夜桜や
夜桜や 浮かれ鴉がまいまいと
花の木影に誰やらがいるわいな
とぼけしゃんすな 芽吹き柳が
風にもまれて ふうわり ふうわりと
おおさ そうじゃいな そうじゃわいな

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